(第35回コンピュータシステム・シンポジウム)
2023年12月7日(木)〜8日(金)
県立広島大学 サテライトキャンパスひろしま
3F セミナールームB
(ハイブリッド開催)
第35回コンピュータシステム・シンポジウム(ComSys 2023)は、情報処理学会システムソフトウェアとオペレーティング・システム研究会(OS研究会)が中心となって開催するフラグシップ・シンポジウムで、システムソフトウェア分野における最先端の研究成果を発表・議論する場を提供するともに、国内の研究者・学生・企業の専門家が一堂に会してコミュニケーションをおこなうことで、本分野のさらなる発展に資することを目指しています。
根津 直也, 山田 浩史(東京農工大学)
寳代 晋太郎, 品川 高廣(東京大学)
コンピュータシステム・シンポジウムは、情報処理学会システムソフトウェアとオペレーティング・システム研究会(OS研究会)が中心となって開催しているフラグシップイベントで、第1回を1987年11月に開催してから今年で35回目となります。
本シンポジウムは、年々著しく変化を遂げる基盤ソフトウェア技術の分野で、最新の話題や斬新なアイデアについての議論の場を提供してきました。近年は、より萌芽的な研究をタイムリーに発表してシンポジウムでの議論を通してさらに発展してもらうことを目的として、事前に論文の査読をおこなう代わりに事後にコメント・フィードバックを返す制度を採用しています。これにより論文執筆から発表までの期間を短縮する一方、本シンポジウムをゴールとせずに将来的な国際会議やジャーナルでの発表を目指した国内の一流専門家によるアドバイスを得ることが出来ます。また、様々な研究ステージに対応するために、論文なしの発表やポスター発表による一対一での濃密な議論が可能な場も設けています。
また、本シンポジウムでは一般発表やポスター発表以外にも様々な企画を実施しています。招待講演では、国内外の研究者や企業で活躍されている方に、ご自身の研究内容やタイムリーな技術的話題など幅広い分野の内容についてご講演いただいています。これによって、システムソフトウェアにまつわる最新の動向や専門分野とは異なる知見なども取り入れていただいて、知識の幅を広げてもらうことを目指しています。また、トップカンファレンス凱旋講演では、日本から海外の一流国際会議に論文が採択された方に、研究内容に加えてトップカンファレンスに採択されるまでのエピソードや裏話、論文採択に向けたアドバイスなどもご講演いただいています。これにより、世界の優れた研究を身近に感じてもらうとともに、日本からトップカンファレンスに論文が採択されるためのヒントや知見を共有して、日本のシステムソフトウェア研究のレベルを底上げすることを目指しています。
さらに、本シンポジウムでは企業との連携を強化することを目指しています。日本ではシステムソフトウェア分野におけるアカデミック界と企業の連携が海外と比べて弱い面があり、本分野の発展のためには相互の交流を深めるための場所が必要であると考えています。本シンポジウムでは、本分野における研究者や学生さんなどのアカデミック業界の方と企業の方との橋渡しの場となることを期待して、2022年度から企業展示の場を設けています。企業の方に研究や業務の内容を紹介してもらうことで、研究者と企業の方との交流を増やして研究や技術の発展や共同研究などにつながる機会が増えることを期待するほか、学生さんにシステムソフトウェア分野で活躍されている企業のことをより良く知ってもらうことで、当該分野に魅力を感じて興味を持ってくれる学生さんの数を増やし、当該分野全体の発展につなげる狙いがあります。
ComSys 2023 では、7件の発表(論文あり)と7件の発表(論文なし)、14件のポスター発表があります。また、2件の招待講演と2件のトップカンファレンス凱旋講演があります。招待講演の1件目は東京大学の千葉滋教授によるもので、1つのプログラムを複数言語として解釈可能にする polyglot プログラミングという面白い話題について講演していただきます。招待講演の2件目はソフトイーサ株式会社の登大遊氏によるもので、サイバーセキュリティの人材育成と将来展望について独自の視点から語っていただきます。トップカンファレンス凱旋講演では、USENIX ATC 2023 に採択された論文について,IIJ研究所の安形憲一氏に講演していただくほか、私(品川)も講演させていただきます。また、7社の方々が企業展示をしてくださる予定です。
このように、ComSys 2023 は国内におけるシステムソフトウェア分野に関わる方々が集まる最大級のイベントとして、様々な方が集まってコミュニケーションをおこなうことで、当該分野のさらなる発展と国際的地位向上を目指していますので、是非とも皆様(現地への)ご参加をご検討ください。
参加種別 | 現地参加 | オンライン参加 | |
---|---|---|---|
11/30までの申込 | 12/1からの申込 | ||
情報処理学会 OS研究会登録会員 | 9,900円 | 13,200円 | 2,200円 |
情報処理学会 正会員 | 14,300円 | 22,000円 | 2,200円 |
非会員 | 33,000円 | 44,000円 | 2,200円 |
学生会員 | 2,200円 | 6,600円 | 無料 |
学生非会員 | 6,600円 | 11,000円 | 無料 |
論文発表される方、ポスター発表の方、聴講のみの方、いずれも参加登録が必要です。OS研究会の登録会員でない方は、先に研究会登録をされることをお勧めします。
情報処理学会の会員になっていただいて、OS研究会へ研究会登録をすることをお勧めします。
数多くのプログラミング言語が広く使われる時代になって久しく、複数の言語のプログラムを組合わせて一つのアプリケーション・ソフトウェアを開発する polyglot プログラミングも一般的になってきている。しかしながら密結合の polyglot プログラミングはまだまだ技術的な難しさがある。本講演では講演者らの研究を軸にこのような polyglot プログラミングのあれこれを紹介する。
1996年東京大学理学系研究科博士課程退学、同年同大学より博士(理学)。東京大学、筑波大学、東京工業大学を経て 2011年より東京大学情報理工学系研究科創造情報学専攻・教授。2010年 IBM Faculty Award、2020年 AITO Test of Time Award 2000、2021年日本ソフトウェア科学会基礎研究賞など。
ホームページ: https://www.csg.ci.i.u-tokyo.ac.jp/
現代日本社会はインターネットやクラウド等のサイバー技術に依存するようになった。ところが、サイバー空間においては、最近、極端な力のアンバランスが発生している。現在の日本には、米国や中国等の企業技術人と同水準の組織や人材の数が、とても少ない。世界に普及するようなサイバー技術を作れる人材が不足している。それどころか、各組織が安易で硬直的で脆いサイバーセキュリティ対策手法に依存した結果、日本組織の人材のコンピュータ・リテラシ低下はかなり深刻なレベルとなっており、基本的なサイバーセキュリティ上の自組織防衛能力すら有さない、極めて脆弱な状態にある。
この深刻な問題を解決し、世界最高レベルのサイバーセキュリティを実現するためには、サイバー空間を織りなす技術や構成要素、動作原理等の本質を広く深く理解し、かつ自ら技術革新が可能な日本人の数を、日本組織で増やす必要がある。そうすれば、彼らが実際に試行錯誤の結果新たなサイバー技術を作り出し、これらが自然に全世界で普遍的に利用される状況が作り出され、日本のサイバーセキュリティ能力は向上する。
すなわち、日本の組織やその人材が、サイバー空間の内側に埋没した単なる一ユーザーという現在の不満足な被治者の地位を卒業し、サイバー空間そのものを作っていく強力で高貴な治者の立場を獲得する必要があるのである。そのためには、日本の各組織における若手人材に、単にユーザーとして技術を使うだけでなく、自らサイバー技術を作り出すような試行錯誤を促す必要がある。そうすれば自律分散的・免疫的な組織的セキュリティ能力と技術力が、これから、日本の各組織から自然に発芽すると思われる。
日本の企業や行政機関等のテレワークシステムや、世界中で 700 万ユーザー利用の SoftEther VPN セキュリティソフト等を開発しているソフトウェア技術研究経営者。2004 年に筑波大学在学中にソフトイーサ株式会社を起業。2017 年 博士(工学)。2017 年から筑波大学産学連携准教授 (2022 年から客員教授)、2018 年から 独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA) サイバー技術研究室長。2020 年から NTT 東日本本社 特殊局員 (いずれも現役)。
[発表スライド]
[講演参考資料 (1) 日本型組織 (政府・企業) を活かしたサイバー人材育成・技術研究マニュアル]
[講演参考資料 (2) 秘密の NTT 電話局、フレッツ光、インターネット入門]
Kenichi Yasukata, Hajime Tazaki, and Pierre-Louis Aublin (IIJ Research Laboratory), Kenta Ishiguro (Hosei University). This paper presents zpoline, a system call hook mechanism for x86-64 CPUs. zpoline employs binary rewriting and offers seven advantages: 1) low hook overhead, 2) exhaustive hooking, 3) it does not overwrite instructions that should not be modified, 4) no kernel change and no additional kernel module are needed, 5) source code of the user-space program is not required, 6) it does not rely on specially-modified standard libraries, and 7) it can be used for system call emulation. None of previous mechanisms achieve them simultaneously. The main challenge, this work addresses, is that it is hard to replace syscall/sysenter with jmp/call for jumping to an arbitrary hook function because syscall and sysenter are two-byte instructions, and usually more bytes are required to specify an arbitrary hook function address. zpoline resolves this issue with a novel binary rewriting strategy and special trampoline code; in a nutshell, it replaces syscall/sysenter with a two-byte callq *%rax instruction and instantiates the trampoline code at virtual address 0. We confirmed zpoline is functional on the major UNIX-like systems: Linux, FreeBSD, NetBSD, and DragonFly BSD. Our experiments show that zpoline achieves 28.1~761.0 times lower overhead compared to existing mechanisms which ensure exhaustive hooking without overwriting instructions supposed not to be modified, and Redis and a user-space network stack bonded by zpoline experience only a 5.2% performance reduction compared to the minimum overhead case while the existing mechanisms degrade 72.3~98.8% of performance.
In Proceedings of the 2023 USENIX Annual Technical Conference, July, 2023.
https://www.usenix.org/conference/atc23/presentation/yasukata
Abstract
Shai Bergman and Mark Silberstein (Technion), Takahiro Shinagawa (The University of Tokyo), Peter Pietzuch and Lluís Vilanova (Imperial College London). Virtual machines~(VMs) are used for consolidation, isolation, and provisioning in the cloud, but applications with large working sets are impacted by the overheads of memory address translation in VMs. Existing translation approaches incur non-trivial overheads: (i)~nested paging has a worst-case latency that increases with page table depth; and (ii)~paravirtualized and shadow paging suffer from high hypervisor intervention costs when updating guest page tables. We describe Translation Pass-Through (TPT), a new memory virtualization mechanism that achieves near-native performance. TPT enables VMs to control virtual memory translation from guest-virtual to host-physical addresses using one-dimensional page tables. At the same time, inter-VM isolation is enforced by the host by exploiting new hardware support for physical memory tagging in commodity CPUs. We prototype TPT by modifying the KVM/QEMU hypervisor and enlightening the Linux guest. We evaluate it by emulating the memory tagging mechanism of AMD CPUs. Our conservative performance estimates show that TPT achieves native performance for real-world data center applications, with speedups of up to 2.4× and 1.4× over nested and shadow paging, respectively.
In Proceedings of the 2023 USENIX Annual Technical Conference, July, 2023.
https://www.usenix.org/conference/atc23/presentation/bergman
Abstract
座長: 松原 克弥(公立はこだて未来大学)
(1) MPI profiling interface を利用したジョブスケジューラとの協調機構の提案
三宅 貴義, 出口 智己, 乃村 能成(岡山大学)
【論文】
(a) 決定性を考慮した非同期多重実行によるストリーム処理の低遅延障害回復
谷川 優太, 河野 健二(慶應義塾大学)
(b) 高い性能と可搬性を目指した TCP/IP スタックの設計と実装
安形 憲一(IIJ技術研究所)
【スライド】
(ポスター・デモおよび企業展示 設営)
座長: 田所 秀和(キオクシア)
(c) 地域規制強化に対するストレージのポリシーベースデータ転送制御
早坂 光雄, 鴨生 悠冬(日立製作所)
(2) 分散ファイルシステムにおける重複排除後のデータ参照性能改善
鴨生 悠冬, 早坂 光雄(日立製作所)
(優秀若手発表賞受賞対象)
【論文】
(3) ランタイム中立なWebAssemblyライブマイグレーションの実現可能性検討
藤井 大悟, 松原 克弥(公立はこだて未来大学), 中田 裕貴(さくらインターネット)
(優秀若手発表賞受賞対象)
【論文】
zpoline: a system call hook mechanism based on binary rewriting.
座長: 山田 浩史(東京農工大学)
(d) 複数の最適化エンジンを利用する拠点間でのデータ・アプリの最適配置案の算出方式の検討
野村 鎮平, 早坂 光雄(日立製作所)
(4) MBCF通信同期機構の定性的究極性について
松本 尚, 藤本 馨(奈良女子大学)
【論文】
(5) MBCF/Linuxのノード性能阻害についての評価
藤本 馨(奈良女子大学), 辻 理子(大阪国税局), 松本 尚(奈良女子大学)
【論文】
(ポスター・デモおよび企業展示 撤収)
「コンピュータ技術とサイバーセキュリティにおける日本の課題、人材育成法および将来展望」
座長: 佐藤 将也(岡山県立大学)
(6) インメモリKey-Value Store向けメモリエラーハンドラのテスト支援
根津 直也, 山田 浩史(東京農工大学)
(優秀若手発表賞受賞対象)
【論文】
(e) Web3エコシステムを拡大させる自律分散SNSとデータ保護
尾上 浩一(富士通)
(f) ブラウザによるオンラインプログラミング環境の構築におけるトランスパイラによる非同期性の隠蔽
並木 美太郎(東京農工大学), 長 慎也(明星大学), 兼宗 進(大阪電気通信大学), 長島 和平(東京農工大学)
座長: 穐山 空道(立命館大学)
(g) FPGAボードで動作するRISC-Vソフトプロセッサへのmicropython処理系の移植
並木 美太郎(東京農工大学)
(7) 接触確認用デバイスの省電力化に向けた確率論的通信方式の検証 Window-Cycling Transmissionアルゴリズムの提案とシミュレーション
田中 健策, 松丸 絢, 増田 智明, 井上 美穂, 三廻部 大, 松岡 貴志, 奥村 貴史(北見工業大学)
【論文】
Translation Pass-Through for Near-Native Paging Performance in VMs.
キーバリュー分離下で範囲クエリを効率的に行うデータ格納手法の提案
杉浦 直人, 藤木 大地(慶應義塾大学)
PDF
サイドカープロキシ環境下におけるマイクロサービスの遅延時間分析とFPGA SmartNICによる性能改善の検討
河野 竜也, 坂本 龍一(東京工業大学)
PDF
災害現場でのドローンによる探索を想定した人物検出の評価
角田 巧喜, 岡島 慎次郎(同志社大学), 浦野 悠吾, 小板 隆浩(同志社大学大学院)
PDF
RISC-V Zicfilp拡張に対応したバイナリの生成とlpad命令の有効性の評価
髙名 典雅, 大山 恵弘(筑波大学)
PDF
TEE を用いた安全かつ可用性の高いクレジットカード決済スキームの提案
寳代 晋太郎, 品川 高廣(東京大学)
PDF
最優秀ポスター賞 🎖️
AMD SEVとeBPFを用いた安全で高速なリモートVM監視
上杉 貫太, 光来 健一(九州工業大学)
PDF
データのコピー制限と利用記録提供の機密実行環境を利用した実装の提案
曽山 暉史, 新城 靖, 石黒 淳(筑波大学)
PDF
POETを用いた輻輳制御アルゴリズムの自動生成におけるネットワークの変異手法および難易度評価の提案
佐藤 創太, 阿部 洋丈, 岡 瑞起(筑波大学)
PDF
AMD SEV-SNPによるネストしたVMの保護
瀧口 和樹, 光来 健一(九州工業大学)
PDF
GPU によるメモリ書き換え監視を用いた高信頼アンチチートシステムの提案
橋本 直樹, 穐山 空道(立命館大学)
PDF
移送先変更を伴うVMマイグレーションの効率化
緒方 彬人, 光来 健一(九州工業大学)
PDF
TEEとREEのメモリアクセス性能に関する一考察
柴田 俊哉, 山口 実靖(工学院大学)
PDF
RUSTプログラムのカーネル空間における配列アクセス性能に関する一考察
大河 俊介, 山口 実靖(工学院大学)
PDF
I/O処理オフロードに向けたSmartNICとCPUのネットワーク性能特性の比較
宮川 大輝(芝浦工業大学), 深井 貴明(産業技術総合研究所), 李 彦志(芝浦工業大学), 広渕 崇宏(産業技術総合研究所), 菅谷みどり(芝浦工業大学)
PDF
※ ポスターセッションで発表する際には、「ポスター論文」の投稿に加え、ComSys2023参加申込 が必要です。
ポスター原稿はシンポジウムの論文集には含まれません。
上西康太(もしくは杉原航平)
PFNの会社紹介、およびMN-2, MN-3のインフラを支えるHPC, OS, ストレージ技術についてご紹介します。
IIJ 技術研究所では、ハイパフォーマンスコンピューティング、OS 設計やハードウェアオフロード技術などのシステムソフトウェアの研究を、社内サービスへの将来的な商用利用を目指し実施しております。一方で短期的な出口に縛られない、比較的実験的な研究開発も実施し、著名学会への論文という形態での成果発信も促進しています。
高野祐輝, 神戸隆太
IS研究所では、IoT機器を安全・確実に運用するためのシステムソフトウェアや暗号技術の研究に取り組んでいます。IoT機器が今後より一層さまざまなステークホルダ間で連携して利用されるには、ハードウェアやソフトウェアの信頼に関する技術の標準化が重要となります。この展望から、我々はIETFにおいてTEEPプロトコル※とその周辺技術について標準化に取り組んでいます。また、標準化にともない、参照実装のオープンソース化にも取り組んでいます。
※TEEPプロトコル:TEE上で動作するアプリケーションや設定ファイルを安全にインストール・更新するためのプロトコル
三菱電機の取組みとして、OSS貢献活動とクラウド事業適用を紹介します。 OSS貢献では、著名なOSSへの機能追加などによるコミュニティ活動を行っています。 今回は、AI関連のOSSのupstreamに取り込まれた、画像認識の性能向上の機能拡張をデモします。 クラウド事業適用では、駅と街のガイドをするスマートフォンアプリ『ekinote』とクラウドとの連携技術をご紹介します。
我々のミッションは,modular な衛星システムを構築し,様々な顧客のミッションに対応した人工衛星を迅速に開発することです.
そして,人工衛星は一度宇宙空間という極限環境にデプロイしたら直接触ることのできない非修理系であるため,高い信頼性を保ちながら継続的にソフトウェアをアップデートしていける仕組みを持ったブートローダやオペレーティングシステムが求められており,システムソフトウェア的な課題が多く存在します.
このような課題に対して,アークエッジ・スペースでは Rust とそのエコシステムを積極的に活用することで,多品種・多数機の人工衛星の開発・検証・製造・運用を可能にしようとしています.
トヨタ自動車は, 誰もが自由に楽しく快適に移動できるモビリティ社会の実現を目指し, 様々な技術開発を進めています. 本展示では, 特にここ数年取組を加速させているシステムソフトウェア領域における研究開発の最新取組状況を紹介します.
本シンポジウムの主たるスコープは以下の通りですが、システムソフトウェアに関するものでしたらこれに限りません。
(以下の3種類から選択ください)
【標準】論文あり(コメントフィードバックあり):
システムソフトウェアに関する最新の研究成果を論文及び口頭で発表していただきます。コメントは査読ではなく研究内容を洗練させるためのもので、シンポジウム開催後にフィードバックする予定です。通常の研究発表会にはない貴重な機会ですので、積極的な利用を推奨します。
論文あり(コメントフィードバック無し):
コメントフィードバック無しの発表も可能です.
論文なし(概要投稿+口頭発表のみ):
概要投稿+口頭発表のみをおこなうこともできます。萌芽的な研究や現在進行中の大型研究プロジェクトの内容、概ね過去一年以内に国際会議やジャーナル、プレプリントサーバ等で発表した研究内容などをコミュニティに紹介し、ディスカッションするための発表を想定しています。
投稿論文は、情報処理学会の研究報告原稿のフォーマットに従ってください。所定のスタイルファイルを用いるものとし、スタイルファイルや行間のスペース等の変更は行わないでください。規定のフォーマットに従っていない論文は受理しないことがあります。
コメントフィードバックありを希望する場合は、どのようなコメントが欲しいかをリクエストしてください。たとえば、
などなど、研究の進捗に応じて、コメントが欲しいポイントを明記してください。それに沿ってOS分野の一線の研究者がコメントをお返します。また、国際会議や論文誌といった将来の投稿先に応じたコメントもフィードバックいたします。
ポスター発表へ申し込む場合には、発表するポスターの内容を論文形式にしたものを以下の形式で準備して、上記締切日までにEasyChairへアップロードしてください。
発表申込および概要登録・論文投稿は、すべてEasyChairを使用します。
内容 | 日時 |
---|---|
一般発表 申込〆切 | 10月26日(木) |
一般発表 原稿〆切 | 11月9日(木) |
企業展示 申込〆切 | 11月9日(木) |
ポスター発表 原稿〆切 | 11月2日(木) |
シンポジウム | 12月7日(木)〜8日(金) |
シンポジウム論文集には、一般発表の論文のみを掲載します。
シンポジウム論文集は完全オンライン化となっており、電子図書館(情報学広場)に掲載されます。紙の論文集は発行しません。なお、シンポジウム論文集はシンポジウム開催日の1週間前に公開されます。特許等の関係で公知日を考慮する必要がある場合はご注意ください。
投稿される論文の著作権の取り扱いは、「情報処理学会著作権規程」に従います。
ComSys 2023 での企業展示出展企業を募集しております。企業展示の趣旨といたしまして、企業でのシステムソフトウェアに関する研究、開発、業務などについてご紹介いただき、ComSys に参加する学生や研究者の方々と企業の接点を増やしていただこう、というものになります。システムソフトウェア分野に関わる学生の就職や共同研究のきっかけとなり、この分野の発展に繋がればと考えております。
展示内容については、企業でのシステムソフトウェアに関わる活動の紹介であれば特に条件はございません。(採用情報の掲載や紹介も問題ありませんが、学会での展示ですので採用活動一辺倒のような内容は避けていただけますと幸いです)
応募に際してスポンサー料などの提供は不要でございますが、提供をご検討いただける場合にはその旨ご回答いただけますと幸いです。また、当日展示に来られる方は後日案内がございます参加登録も合わせて行なっていただければと思います。
応募多数の場合は会場の都合で、一部ポスターのみや口頭発表のみでの展示への変更お願いする場合がございます。あらかじめご了承ください。
スポンサー料を提供いただいた際には以下の対応を予定しております.
事前にご用意いただいたスライド1枚程度を休憩時間に会場スクリーンおよびオンラインにて投影致します。口数に応じて投影頻度を調整致します (全ての企業・団体様のスライドが表示される範囲内で調整)。
協賛いただいた企業・団体様のロゴや名称は下記の通り掲載および紹介致します。
また、協賛いただいた企業・団体様には学会参加枠 (1口2名まで、論文集含まず)を提供いたします。
出展希望の方は応募締切までに下記フォームに必要事項を記載し応募ください。応募締切は11月9日(木)です. 募集を終了しました.
ご不明点や要望などございましたら、上記問い合わせ先までご連絡いただくか、フォームの最後の欄に入力いただければと思います。
皆様のご応募お待ちしております。
品川 高廣(東京大学)
佐藤 将也(岡山県立大学)
重安 哲也(県立広島大学)
深井 貴明(産業技術総合研究所)
田崎 創(IIJ技術研究所)
毛利 公一(立命館大学)
入り口を入って左手にエレベーターがあります。
佐藤 将也(岡山県立大学)
E-mail: masaya あっと c.oka-pu.ac.jp
(あっと を @ に直してください。)
深井 貴明(産業技術総合研究所)