第23回 コンピュータシステム・シンポジウム (ComSys 2011)

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開催概要
主催情報処理学会 システムソフトウェアとオペレーティング・システム研究会
日時平成23年11月30日(水)〜12月1日(木)
(併催研究会: 平成23年11月29日(火))
場所立命館大学 朱雀キャンパス 中川会館5階大講義室
〒604-8520 京都市中京区西ノ京朱雀町1
※ 会場には駐車場・駐輪場はありません.公共交通機関をご利用ください.
問い合わせ先シンポジウム運営委員長: 河野 健二(慶應義塾大学)
e-mail: comsys2011-sc あっと asl.cs.ritsumei.ac.jp
シンポジウム幹事: 毛利 公一(立命館大学)
e-mail: comsys2011-oc あっと asl.cs.ritsumei.ac.jp
 

ニュース

コンピュータシステム・シンポジウムの目的

コンピュータシステム・シンポジウムは,情報処理学会システムソフトウェアとオペレーティング・システム研究会(OS研究会)が中心となり開催しているシンポジウムで,1987年(昭和62年)11月に第1回を開催して以来,今回で23回目の開催となります.本シンポジウムは,年々著しい勢いで変化を遂げる基盤ソフトウェア技術について,最新の話題や斬新なアイデアについて議論の場を提供することを目的としています.

優秀論文賞

「都鳥: メモリ再利用による連続するライブマイグレーションの最適化」

  • 穐山 空道 (東大),広渕 崇宏,高野 了成 (産総研),本位田 真一 (東大/NII)

若手論文賞

「Sheepdog: 仮想マシンのための対称型クラスタストレージ」

  • 森田 和孝,藤田 智成,盛合 敏 (NTT)

基調講演・招待講演

Privacy Protection in Virtualized Multi-tenant Cloud

  • 講演者: Haibo Chen氏 (Shanghai Jiaotong University)
  • 日時: 11月30日(水) 13:15〜14:15
  • 概要:
    Multi-tenant cloud, which usually leases resources in the form of virtual machines, has been commercially available for years. Unfortunately, with the adoption of commodity computing infrastructures, software stacks in typical multi-tenant clouds are non-trivially large and complex, and thus are prone to compromise or abuse from adversaries including the cloud operators, which may lead to leakage of users' sensitive data.
    To remedy these problems, I will describe two systems that aims at providing privacy protection of tenants' data in multi-tenant cloud. The first system, called CHAOS, is specially designed for SaaS cloud. CHAOS extends a trusted VMM with the ability to conceal the execution of processes for cloud services from the untrusted operating system. The second system, called CloudVisor, provides transparent protection to tenant's virtual machines. CloudVisor leverages nested virtualization to introduce a tiny security monitor underneath the untrusted virtualization stack to conceal the execution of tenant VMs. In this talk, I will detail the design, implementation, performance and deployment of the two systems and discuss possible further extension of the systems.
  • プロフィール:
    Haibo Chen is an assistant professor in Parallel Processing Institute, Fudan University, where he founds and coleads the system research group (http://ppi.fudan.edu.cn/system_research_group). Haibo's principal research interest is in building dependable and scalable computer systems. Haibo is on the program committee of 2012 Usenix Annual Technical Conference and was the general co-chair of 2011 Asia-Pacific workshop on Systems. Haibo has published papers in reputed conferences including SOSP, OSDI, Usenix ATC, Eurosys, ISCA, MICRO, PPoPP, PACT and ICSE. He also received the best paper award of the 36th international conference on parallel processing, the 2009 "Outstanding Ph.D dissertation" from China Computing Federation, and the 2011 "Best Ph.D dissertation" from China Ministry of Education.

世界トップクラスを目指す「京」のファイルシステム

  • 講演者: 住元 真司氏 (富士通株式会社 次世代テクニカルコンピューティング開発本部)
  • 日時: 11月30日(水) 16:25〜17:25

ビジネスを変えたAndroidの驚くべき技術的発想

  • 講演者: 杉本 礼彦氏 (株式会社ブリリアントサービス 代表取締役/日本Androidの会 理事)
  • 日時: 12月1日(木) 13:30〜14:30
  • 概要:
    世界中で一日55万台以上のペースで増え続けるAndroid。ところが、Androidには驚愕の発想からなるシステム構築がされている。無理やりpushと言い切るC2DM、いつでも電源ONのNFCなど、Googleが技術のパラダイムシフトを予測しているのか単に考えていないのか・・・?本来、日本のスマートフォン開発者であればタブーとされたようなシステム構築がされている。しかしながらそのAndroid がビジネスの世界を変えたのは間違いなく日本の研究者、開発者、経営者はAndroidから何を学ぶべきなのか?を探る。
  • プロフィール:
    海外、日本国内の企業と共に携帯電話の黎明期から携帯電話の開発に携わっている。技術者である父親の影響もあり技術者に対し一方的に搾取しない会社を目指してブリリアントサービスを設立。「AndroidにおけるMade In Japan」を考えている。昨今では、スマートフォンを使って制御する植物工場の「farmbox」のプロジェクトやNFCを使ったサービス、ゲームのプロジェクトを進めている。

プログラム

 ※ 通常の一般講演の発表時間は30分(発表20分+質疑10分が目安)です.
 ※ 論文賞・若手論文賞の発表については40分(発表25分+質疑15分が目安)です.
 ※ タイトルの後ろに (S) と書かれている物はショート発表(発表15分+質疑5分が目安)です.
  ── 第1日目 11月30日(水) ──
 
 ○受付[12:30〜]
 
 ○オープニング[13:00〜13:15]15分
 
 ●基調講演[13:15〜14:15]60分
  座長:河野 健二 (慶應大)
 
   (1) Privacy Protection in Virtualized Multi-tenant Cloud
       Haibo Chen氏 (Shanghai Jiaotong University)
 
 ●一般講演1:仮想マシン[14:30〜16:10]100分
  座長:阿部 洋丈 (阪大)
 
   (2) 都鳥: メモリ再利用による連続するライブマイグレーションの最適化 (論文賞)
       穐山 空道 (東大),広渕 崇宏,高野 了成 (産総研),本位田 真一 (東大/NII)
 
   (3) 差分転送を用いた高速なVMディスクイメージ転送手法の提案
       高橋 一志,笹田 耕一 (東大)
 
   (4) 仮想計算機モニタXenにおけるRTOS向け割込み通知機構
       渡邉 和樹 (立命館大),片山 吉章,松本 利夫 (三菱電機),瀧本 栄二,樫山 武浩,毛利 公一 (立命館大)
  
 ●招待講演1[16:25〜17:25]60分
  座長:並木 美太郎 (農工大)
 
   (5) 世界トップクラスを目指す「京」のファイルシステム
       住元 真司氏 (富士通株式会社 次世代テクニカルコンピューティング開発本部)
 
 ●ポスター・デモセッション[17:30〜18:50]80分
 
 ○懇親会[19:00〜]
 
 
 ── 第2日目 12月1日(木) ──
 
 ○受付[9:00〜]
 
 ●一般講演2:大規模データ処理 [9:30〜10:20]50分
  座長:盛合 敏 (日本電信電話(株))
 
   (6) LOUDSトライのオンライン構築のためのブルームフィルタ構築法
       小柳 光生,吉田 一星 (日本IBM),海野 裕也 (プリファードインフラストラクチャー),新城 靖 (筑波大)
 
   (7) 基幹バッチ処理向けグリッドスケジューラの耐障害性向上手法 (S)
       細内 昌明,渡辺 和彦,石合 秀喜 (日立)
 
 ●一般講演3:ストレージ・入出力 [10:35〜11:55]80分
  座長:佐藤 未来子 (農工大)
 
   (8) Sheepdog: 仮想マシンのための対称型クラスタストレージ (若手論文賞)
       森田 和孝,藤田 智成,盛合 敏 (NTT)
 
   (9) キャッシュヒット率に着目した入出力バッファの自動分割法 (S)
       土谷 彰義,山内 利宏,谷口 秀夫 (岡山大)
 
  (10) iopsあたりのbusy率を用いたIO性能保証方法の提案 (S)
       大江 和一 (富士通研)
 
 ○昼食[11:55〜13:30]95分
 
 ●招待講演2[13:30〜14:30]60分
  座長:笹田 耕一 (東大)
 
  (11) ビジネスを変えたAndroidの驚くべき技術的発想
        杉本 礼彦氏 (株式会社ブリリアントサービス 代表取締役/日本Androidの会 理事)
 
 ●一般講演4:セキュリティ・ネットワーク [14:45〜16:05]80分
  座長:最所 圭三 (香川大)
 
  (12) SELinuxの不要なセキュリティポリシ削減の自動化手法の提案
       矢儀 真也 (岡山大),中村 雄一 (日立ソリューションズ),山内 利宏 (岡山大)
 
  (13) 仮想計算機におけるソケットアウトソーシングを用いたIPv4/IPv6変換の実現
       大橋 宏樹,新城 靖,齊藤 剛 (筑波大)
 
  (14) TCPセッションへの識別子付与による複数プロセス横断可能な処理追跡法 (S)
       清水 裕基,三好 健文,入江 英嗣,吉永 努 (電通大)
 
 ○クロージング[16:05〜16:20]

参加募集

参加申し込みについてはこちらのページをご覧ください.

参加費(税込,懇親会へは無料でご参加いただけます)

登録会員一般会員非会員学生会員学生非会員
11月16日まで22,000円27,000円32,000円4,000円10,000円
当日会場にて27,000円32,000円37,000円7,000円12,000円

※今年度の論文集は,情報処理学会の電子図書館(情報学広場)への掲載のみとなります.媒体の提供はございませんのでご注意ください.

発表募集

論文募集

募集についての情報はこちら

ポスター発表

今回のシンポジウムでは,1日目(11月30日)の夕方にポスター・デモ発表のセッションを設けます.詳細はこちらへ

併設研究会

11月29日(ComSys2011前日)については組込みシステム(EMB)研究会とOS研究会が共催の併設研究会を企画しております.詳細はこちらへ

研究者をエンカレッジし,ComSysと関連する研究分野の活性化を促し,さらに海外を含めて広く研究成果の発信を推奨する目的で下記の賞を設けています.

  • 優秀論文賞 <新設>
  • 若手論文賞
  • 優秀ポスター・デモンストレーション賞 <新設>
  • 学生ポスター・デモンストレーション賞 <新設>

運営

  • シンポジウム運営委員長
    • 河野健二   慶應義塾大学
  • シンポジウム幹事
    • 毛利公一   立命館大学
  • プログラム委員
    • 阿部洋丈   大阪大学
    • 石坂一久   NEC
    • 追川修一   筑波大学
    • 大山恵弘   電気通信大学
    • 尾上浩一   富士通研究所
    • 川崎仁嗣   (株)NTTドコモ
    • 斎藤彰一   名古屋工業大学
    • 品川高廣   東京大学
    • 首藤一幸   東京工業大学
    • 新城 靖   筑波大学
    • 菅谷みどり  横浜国立大学
    • 鈴村豊太郎  日本アイ・ビー・エム
    • 高野了成   産業技術総合研究所
    • 高宮安仁   日本電気 システムプラットフォーム研究所
    • 千葉 滋   東京工業大学
    • 並木美太郎  東京農工大学
    • 西澤無我   楽天(株) 楽天技術研究所
    • 春木洋美   (株)東芝
    • 早川栄一   拓殖大学
    • 久住憲嗣   九州大学
    • 廣津登志夫  法政大学
    • 前田俊行   東京大学
    • 松葉浩也   日立製作所
    • 馬渕充啓   トヨタ自動車株式会社
    • 柳澤佳里   グーグル株式会社
    • 盛合 敏   日本電信電話(株)
    • 山内利宏   岡山大学
    • 山田浩史   慶應義塾大学

問い合わせ先

シンポジウム運営委員長: 河野 健二(慶應義塾大学)

e-mail: comsys2011-sc あっと asl.cs.ritsumei.ac.jp

シンポジウム幹事: 毛利 公一(立命館大学)

e-mail: comsys2011-oc あっと asl.cs.ritsumei.ac.jp

※ 「あっと」を「@」に直してください.


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Last-modified: 2012-04-23 (月) 22:35:19