第32回コンピュータシステム・シンポジウム(ComSys2020)
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開催概要コンピュータシステム・シンポジウムは、情報処理学会システムソフトウェアとオペレーティング・システム研究会が中心となり開催しているシンポジウムで、1987年(昭和62年)11月に第1回を開催して以来、今年で32回目の開催となります。本シンポジウムは、年々著しい勢いで変化を遂げる基盤ソフトウェア技術の分野で、最新の話題や斬新なアイデアについての議論の場を提供してきました。特に、現代社会を支えているITインフラストラクチャにおけるオペレーティング・システム、システムソフトウェア、仮想化技術、実装技術、応用技術に関する、最新の研究成果や有用性の高い実装・開発事例に関する論文が発表されてきました。 本シンポジウムでは、研究をより発展させてもらうことを期待して、投稿論文に対してプログラム委員会からのコメントフィードバックを得られる機会を提供します。また、タイムリーな内容に関する招待講演やチュートリアルに加えて、これまでに本研究会で発表された後に国際会議やジャーナル論文として成果を収めた研究についての招待講演などの企画をすすめています。以上により、日頃の研究成果の発表と意見交換を行う場を提供したいと考えています。 ハイライト:
プログラム発表時間が明記されていない場合は1件25分です(質疑応答を含む) 12月1日(火) ● 9:30 - 9:40:オープニング ● 9:40 - 10:45:セッション1 (メモリ管理・ファイルシステム) 座長:尾上 浩一(富士通) (1) OFF2Fにおけるページ例外回数に着目したページ例外処理時間の評価 −OSカーネル作成処理− 額田 哲彰、佐藤 将也、谷口 秀夫 (岡山大学) (2) 複数ホストにまたがる大容量メモリVMの未使用メモリに着目した高速化 田内 聡一朗、光来 健一 (九州工業大学) (3) スケールアウト型分散ファイルシステムにおけるユーザ単位容量課金方式の検討(発表時間:15分) 深谷 崇元、鴨生 悠冬、早坂 光雄(日立製作所) ● 11:00 - 12:15:セッション2 (仮想化) 座長:佐藤 将也(岡山大学) (4) コンテナ型クラウドサービス基盤におけるハードウェア仮想化技術の併用によるネットワーク制御の検討 中田 裕貴、松原 克弥 (公立はこだて未来大学)、松本 亮介 (さくらインターネット研究所) (5) 分割メモリVMの効率的かつ柔軟なライブチェックポイント・リストア 村田 時人、光来 健一(九州工業大学) (6) Dockerコンテナ管理のためのマルチバージョンイメージ管理機構 小林 惇、廣津 登志夫(法政大学) ● 12:15 - 13:15:昼食(各自) ● 13:15 - 14:00:招待講演1 座長:光来 健一(九州工業大学) 「TEE (Trusted Execution Environment)は第二の仮想化技術になるか?」 TRASIO/AIST 須崎 有康 ● 14:15 - 15:05:セッション3 (セキュリティ) 座長:光来 健一(九州工業大学) (7) Intel SGX を利用した自己破壊・出現データの実装 加藤 風芽、新城 靖(筑波大学) (8) インメモリデータベース向けのマルチバリアント監視機構 榎本 秀平、山田 浩史 (東京農工大学) ● 15:20 - 16:35:凱旋講演1 座長:阿部 洋丈(筑波大学) - 富士通研究所 今村 智史 【VLDB 2020】 Mosaic: A Budget-Conscious Storage Engine for Relational Database Systems Lukas Vogel, Alexander van Renen (TU Munchen), Satoshi Imamura (Fujitsu Laboratories Ltd.), Viktor Leis (Uni Jera), Thomas Neumann, Alfons Kemper (TU Munchen) - 慶應義塾大学 川島 英之 【VLDB 2020】 An Analysis of Concurrency Control Protocols for In-Memory Databases with CCBench Takayuki Tanabe (University of Tsukuba), Takashi Hoshino (Cybozu Labs, Inc), Hideyuki Kawashima (Keio University), Osamu Tatebe (University of Tsukuba) - 東京大学 空閑 洋平 【NSDI 2020】 NetTLP: A Development Platform for PCIe devices in Software Interacting with Hardware Yohei Kuga, Ryo Nakamura (The University of Tokyo), Takeshi Matsuya (Keio University), Yuji Sekiya (The University of Tokyo) ● 16:50 - 18:20:ポスター発表 座長:尾上 浩一(富士通) 12月2日(水) ● 9:15 - 10:30:セッション4 (不揮発性メモリ) 座長:山口 実靖(工学院大学) (9) fogcached-ros: ハイブリッドメインメモリKVSサーバ 東 晃希 (芝浦工業大学)、石綿 陽一 (VA Linux Systems Japan)、大川 猛 (東海大学)、菅谷 みどり (芝浦工業大学) (10) Persistent Memoryを用いたスクリプト言語のデータ永続化および復元機能の実装と評価 今村 智史、吉田 英司 (富士通研究所) (11) 不揮発性メモリ品型計算機用オペレーティングシステムの提案 谷口 秀夫 (岡山大学) ● 10:45 - 11:20:セッション5 (ワークロード制御) 座長:竹房 あつ子(国立情報学研究所) (12) 異種ワークロードが混在するデータレイクにおけるサービス品質制御手法(発表時間:20分) 島田 明男、早坂光雄(日立製作所) (13) 大規模環境の動的実行領域分割ジョブスケジューリング手法の提案(発表時間:15分) 髙山 沙也加(お茶の水女子大学)、関澤 龍一(富士通)、鈴木 成人、山本 拓司(富士通研究所)、小口正人(お茶の水女子大学) ● 11:35 - 12:25:凱旋講演2 座長:山田 浩史(東京農工大学) - 東京大学 中村 遼 【APSys 2020】 How beneficial is Peer-to-Peer DMA? Ryo Nakamura, Yohei Kuga (The University of Tokyo), Kunio Akashi (NICT) - 筑波大学 Ryan Nathanael Soenjoto Widodo 【APSys 2020】 HDRF: Hadoop Data Reduction Framework for Hadoop Distributed File System Ryan Nathanael Soenjoto Widodo, Hirotake Abe, Kazuhiko Kato (University of Tsukuba) ● 12:25 - 13:25:昼食(各自) ● 13:25 - 14:10:招待講演2 座長:伊達 進(大阪大学) 「低遅延不揮発性メモリを用いたリソース分離型分散データストアとその応用」 日本電気株式会社/大阪大学 吉川 隆士 合同会社リトルウイング/株式会社Diagence 菅 真樹 ● 14:25 - 15:30:セッション6 (ストレージ) 座長:杉木 章義(北海道大学) (14) 分散ストレージ向けErasure Codingにおけるネットワーク転送データ量を低減するデータ更新方式 鴨生 悠冬、仲川 和志、早坂光雄(日立製作所) (15) ストレージシステムにおけるRedirect on Write Snapshot高性能化の検討(発表時間:20分) 山賀 祐典、松下貴記、出口 彰(日立製作所) (16) データ利活用における再生成可能データの削除による容量削減とオンデマンド再生成方式(発表時間:20分) 早坂 光雄、野村 賢、細谷 睦(日立製作所) ● 15:45 - 17:00:凱旋講演3 座長:松原 克弥(公立はこだて未来大学) - 東京大学 品川 高廣 【VEE 2020】 A Robust and Flexible Operating System Compatibility Architecture Takaya Saeki, Yuichi Nishiwaki, Takahiro Shinagawa (The University of Tokyo), Shinichi Honiden (Waseda University) - フィックスターズ Chung-Fan Yang 【VEE 2020】 Obtaining hard real-time performance and rich Linux features in a compounded real-time operating system by a partitioning hypervisor Chung-Fan Yang, Yasushi Shinjo (University of Tsukuba) - 日立製作所 松沢 敬一 【ACM Transactions on Storage】 Practical Quick File Server Migration Keiichi Matsuzawa (Hitachi, Ltd. and The University of Tokyo), Mitsuo Hayasaka (Hitachi, Ltd), Takahiro Shinagawa (The University of Tokyo) ● 17:00-17:15:表彰式・クロージング 参加募集論文発表される方、ポスター発表の方、聴講のみの方、いずれも参加登録が必要です。
論文募集スコープ本シンポジウムの主たるスコープは以下の通りですが、システムソフトウェアに関するものでしたらこれに限りません。
投稿カテゴリ【カテゴリ1】一般論文(コメントフィードバックあり)
【カテゴリ2】一般論文(コメントフィードバックなし)
【カテゴリ3】口頭発表(概要のみ)
【カテゴリ4】ポスター・デモ発表
重要日程【カテゴリ1】 一般論文(コメントフィードバックあり)
【カテゴリ2】 一般論文(コメントフィードバックなし)
【カテゴリ3】 口頭発表(概要のみ)
【カテゴリ4】 ポスター・デモ発表
論文投稿方法すべてのカテゴリへの概要登録および投稿はEasyChairを使用します。
一般論文については、論文の概要登録締切日までに、タイトルと概要を投稿ページより登録してください。その後、論文投稿締切日までにPDF形式で作成した論文をアップロードして下さい。また、下記に案内する事前参加登録を11月24日(火)までに済ませてください。 原稿の作成投稿論文は、情報処理学会の研究報告原稿のフォーマットに従ってください。所定のスタイルファイルを用いるものとし、スタイルファイルや行間のスペース等の変更は行わないでください。規定のフォーマットに従っていない論文は受理しないことがあります。
論文の公開シンポジウム論文集には、カテゴリ1(一般論文・コメントフィードバックあり)およびカテゴリ2(一般論文・コメントフィードバックなし)の論文のみを掲載します。 シンポジウム論文集は完全オンライン化となっており、電子図書館(情報学広場)に掲載されます。紙の論文集は発行しません。なお、シンポジウム論文集はシンポジウム開催日の1週間前に公開されます。特許等の関係で公知日を考慮する必要がある場合はご注意ください。 投稿される論文の著作権の取り扱いは、「情報処理学会著作権規程」に従います。 コメントフィードバックコメントフィードバックありの一般論文(カテゴリ1)では、どのようなコメントが欲しいかをリクエストしてください。たとえば、
などなど、研究の進捗に応じて、コメントが欲しいポイントを明記してください。それに沿ってOS分野の一線の研究者がコメントをお返します。また、国際会議や論文誌といった将来の投稿先に応じたコメントもフィードバックいたします。コメントフィードバックが不要な方はカテゴリ2で投稿してください。 ポスター発表の原稿についてカテゴリ4のポスター発表へ申し込む場合には、発表するポスターの内容を論文形式にしたものを以下の形式で準備してください。詳細は こちら を参照ください。
ACS 論文誌との連携についてACS 論文誌 において、ComSys との連携号は企画されておりませんが、ComSys でコメントフィードバックを希望された場合には、後日、ACS 論文誌に投稿した際にできるだけ同じ方が査読者になるように配慮します。このような緩やかな連携により、査読の精度が向上し、ACS 論文誌に採録されやすくなることが期待できます。 BitVisor Summitとの連携について本シンポジウムの前日(11/30)には BitVisor Summit 9 が開催されます。 実行委員会
問い合わせ先
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